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このたび、栃木盲ろう者友の会「ひばり」創立１０周年記念大会を開催するにあたり、 代表として、ひとこと挨拶を申し上げます。 栃木県をはじめとするご来賓の皆様、遠方からお越しの皆様、そして地元で「ひばり」 の活動を支えてくださっている皆様、本日はご多忙にもかかわらずご臨席を賜りまして、 厚くお礼を申し上げます。また、本会が１９９８年９月２６日に旗揚げをしてから無事 に１０周年を迎えることができ、喜びも感無量です。ひとえに皆様方のご理解・ご支援 の賜と重ねて感謝申し上げます。 この１０年間の歩みを改めて回想しますと、数々の出来事が走馬燈のように駆け巡り ます。その中で、心に残っている印象的な出来事をいくつか取り上げてみました。 （１）地元・栃木県で開催された第１回全国盲ろう者大会。そこで出会った盲ろうの仲 間たちや、県内３人の手話通訳者たちからの温かい声援のお陰で、本会の設立を 決心し、スタッフたちと共に準備会を発足させたこと。 （２）アッシャーの故・亀岡富美子さんが、“大空に舞い上がって美しい声でさえずり ながら同じ仲間を呼び集める雲雀（ひばり）のイメージし、会を盛り上げていき たい”と願いを込めて、当会に「ひばり」の愛称をつけてくださったこと。 （３）パソコン等ＩＴの向上のお陰で、盲ろう者に情報生活の必要性が啓蒙されるよう になり、盲ろう者も個別ＩＴ講習を受けることができたこと。 （４）ろうベースの盲ろう者のコミニュケーション手段のひとつある触手話の手話表現 を全日本ろうあ連盟に提案し、それが『新しい手話４』に掲載され、全国各地に 普及していること。 （５）とちぎ福祉プラザに事務所を開設し、派遣事業をスタートできたこと。 本会はこれまでも地道に活動を続けてまいりましたが、盲ろう者発掘・作業所設置等 の様々な課題を抱えています。今後とも盲ろう者福祉のより一層の向上を目指して、本 会の活動を展開してまいります。引き続き皆様方のご指導・ご鞭撻を賜りたく存じます。 結びに、ご参加いただいた皆様の益々のご健勝・ご活躍をお祈り申し上げます。 |